食 | 2023.03.08
東京初出店!「ホテル椿山荘東京」庭園内の新店舗は、創業130余年の奈良の老舗料亭「菊水楼」が手掛ける本格江戸前鰻屋「うな菊」
都心にありながら、森のような庭園の中に建つ「ホテル椿山荘東京」。
1878年、山縣有朋氏によって「椿山荘」と名づけられて以来、激動の145年を経た庭園は、現在もあふれるばかりの緑と格調高い造形美で、訪れる人々に深い感銘を与えています 。
四季折々に表情を変える豊かな自然と、貴重な文化財や歴史的建造物など国登録有形文化財を有し、歴史を感じさせる史跡が佇むさながら森のような庭園内に、奈良で明治時代から味わいを受け継ぐ創業130余年の老舗料亭の鰻専門店 菊水楼「うな菊」が2023年3月15日(水)よりオープン!
同じ時間を歩んできた老舗料亭の鰻専門店がオープン。歴史に思いを馳せるひとときを
「ホテル椿山荘東京」は、南北朝時代(1336~1392年)より“つばきやま”と呼ばれた景勝地で、明治時代の元勲である山縣有朋公氏がこの地に惚れ込み、1878年(明治 11年)に自身の庭園と邸宅をつくり「椿山荘」と命名したのがはじまりです。
1952年(昭和27年)には、ガーデンレストランとして「椿山荘」をオープン。以来、古き良きものを大切にしながら新しい視点を加えていくことで、日本の伝統や文化を伝えていく「ホテル椿山荘東京」ならではの「おもてなし」で歴史を紡ぎながら、「いつの時代も、その時代が必要とするオアシスであり続ける」場所として、国内外から多くの来場者に寛ぎの空間や時間を提供しています。
一方、1891年(明治24年)に奈良県の春日大社一の鳥居前に誕生した「菊水楼」。かつて大和と呼ばれた奈良は、日本のはじまりとされる地であり、日本最古とされる寺社が数多く点在する場として今も多くの人々を魅了しています。
「菊水楼へ訪れることが名士の証」と謳われる老舗料亭として、季節ごとに最もおいしい国産鰻を厳選し、持ち味を余すところなく引き出す会席の一部として人気を博していた「鰻」料理。
「鰻料理」は日本の伝統食であり、日本各地で神社参拝(成田山新勝寺・熱田神宮・三島大社など)と深い縁があることから、春日大社参拝のあとは鰻を食べる習慣が根付き、より多くのお客様に楽しんでもらいたいという想いから、2016年に鰻専門店として「うな菊」をオープンしたのだそうです。
明治時代から同じ時間を歩んできた「ホテル椿山荘東京」・「菊水楼」双方の『歴史という時間が紡ぎだす味わい深さと、この時代の新たな楽しみ方を』という想いから、庭園内に鰻専門店 菊水楼「うな菊」を招致。
庭園の豊かな自然と史跡を巡りながらも、より一層歴史に思いを馳せるひとときを楽しむ場が誕生します。
奈良菊水楼 うな菊 ホテル椿山荘東京店
開業日 :2023年3月15日(水)
■予約開始日 :2023年3月6日(月)正午~
■営業時間 :昼)11:00~L.O. 15:00
夜)17:00~L.O. 21:00
■席数 :34席
■定休日 :なし
■場所 :庭園内
■主なメニュー :
・ホテル椿山荘東京オリジナルメニュー うなぎ鉄鍋まぶし(3名様分) 13,200円
・ホテル椿山荘東京オリジナルメニュー うなぎづくしコース 12,100円
・うな重 一尾 5,280円
・あいのせ重 5,455円
・椿御膳 あいのせ(季節の一品・茶碗蒸し付き) 6,490円
・うまき 1,650円
※消費税込み、サービス料別途
130余年も受け継がれてきた技法による極上の江戸前うなぎのメニューを提供
菊水楼「うな菊」では、会席料理との相性がいい伝統技術 江戸前うなぎを使用。舌触りを良くするため、腹ビレや背ビレを綺麗に取り除き、蒸して余分な脂を落とし、ふっくらとろっと柔らかく仕上げています。
東日本と西日本でうなぎの焼き方には違いがあるのだが、腹から開いたうなぎを生さずに「焼く」ことでの脂を上手に活かし、パリッと香ばしくする西日本。
奈良はもちろん一般的にこの焼き方になるのだが、「菊水楼」は創業当初から会席の一部として鰻料理を提供していたこともあり、白焼きにしたのち、しっかり蒸して、さらに炭火でじっくり焼いていく『本格江戸前スタイル』を採用。
舌触りを良くするため、腹ビレや背ビレを綺麗に取り除き、蒸して余分な脂を落とし、ふっくらとろっと柔らかく仕上げられた鰻。
昆布酒を吹きかけながら焼き上げる白焼きは、わさび醤油やお塩などで。
また、蒲焼きは、すっきりした継ぎ足しタレをくぐらせながら炭火でじっくり焼いていきます。
蒲焼きと白焼きがどちらも楽しめる「あいのせ重」は、うな菊開業時からの一番人気商品とのこと。
ホテル椿山荘東京のオリジナルメニューも登場!
料亭菊水楼にてご好評の大皿料理をアレンジした東京限定メニュー「うなぎ鉄鍋まぶし」。
3人様分が鉄鍋に盛られおり皆様でシェアしてお召し上がりいただけるスタイルです。食べ方も3種類。
お茶漬けスタイルは欠かせませんね。
その他にも、新たに構成したうなぎづくしコースもホテル椿山荘東京店でのみお楽しみいただけるとのこと。
日本酒発祥の地と言われる奈良県には多くの酒蔵があるそうで、「奈良菊水楼 うな菊 ホテル椿山荘東京店」でも鰻専門店ならではの相性が良い日本酒を利き酒師により選別されているのだとか。
オープンに先駆けて、試食レポート!
頂いたのは、蒲焼きと白焼きがどちらも楽しめる「あいのせ重」。
関東風らしく蒸しの工程が入るふっくらとした身の膨らみが特徴的な鰻が、蒲焼半尾・白焼半尾ずつ鰻一尾分がお重に入っています。
ふかふかで厚みがある鰻の身。口の中に入れると、柔らかくてとろけるような感覚もあり、でも柔らかいのに歯応えもしっかり。
出汁醤油を白焼きの上に少しづつかけて…
ちょっとずつ、ちょっとずつ。それぞれ交互に食べていたので、うなぎを二度楽しめるどころじゃなく大満足な贅沢時間を過ごす事ができました。
また、小鉢には本蕨粉を使用した自家製わらび餅が。
「奈良菊水楼 うな菊 ホテル椿山荘東京店」は、2023年3月6日(月)より予約受付開始。
ホテル椿山荘東京会員様の先行予約も先月開始されたそうですが、1日で約400名の予約があったそう。いかに注目されているかが伺えます。
店内から望む自然あふれる庭園。
「ホテル椿山荘東京」の散策できる広大な庭園には、国の有形文化財の三重塔や茶室、史跡のほか、
春の桜、きらめく新緑、初夏の蛍、夏の涼やかな滝のしぶき、紅葉、雪景色の中の椿と、四季の風情が東京にいることを忘れさせる特別なひとときをお過ごしいただけるので、お食事の後は庭園にて感じる日本の美を楽しんでみてはいかがでしょうか。
住所 | 東京都文京区関口 2丁目10-8 |
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営業時間 | 昼)11:00~L.O. 15:00 / 夜)17:00~L.O. 21:00 |
定休日 | なし |
URL | https://www.kikusuiro.com/unakiku-tokyo/ |
その他 | サイト:3/6(月)12:00より開設予定・同時予約受付開始 |
Writer
佐藤ひと美このライターの記事をもっと読む
スイーツライター/ジャーナリスト(日本スイーツ協会 スイーツコンシェルジュ認定資格者)として、《美味しい食べ物は人を幸せにする》をコンセプトに雑誌・メディア・webサイトにてショコラトリー&パティスリー、デセールの情報発信をシェフの想いや、お菓子の由来や歴史を執筆中。
Instagram: @himmi27